海軍カレーとは一体なに？その歴史やおすすめポイントをご紹介！

海軍カレーとは一体なに？その歴史やおすすめポイントをご紹介！

海軍カレーの起源と歴史

海軍カレーの起源と歴史は興味深く、カレー愛好家や食の歴史に興味を持つ人にとって魅力的です。具体的な起源や歴史は以下のとおりです。

海軍カレーの起源

海軍カレーは、19世紀のイギリス海軍にその起源を持ちます。この料理は、当時のイギリス海軍での食事制度に関連しています。19世紀初頭、ナポレオン戦争などでイギリス海軍は長期間の航海に臨み、士官や船員に対する食事の調達が課題でした。

歴史的背景

イギリス海軍の船は、数ヶ月から数年にわたる長期の航海に出かけることがありました。このような航海では、新鮮な食材の調達が難しく、保存食や乾燥食品が重要な食糧源でした。イギリス海軍は、船員の栄養を確保し、飽きずに食事を提供するために、当初はシチューをメニューとして組み込む想定でした。しかし、シチューに必要な牛乳が日持ちしません。その代替案として、カレー粉を入れるというアイデアを思いつきます。その後、日本がその料理をカレーとして採り入れ、これが「海軍カレー」として知られるようになりました。

日本での海軍カレー

日本における海軍カレーは、脚気という病気を防ぐために導入されたという背景があります。脚気はビタミンB1が不足することによって発症する病気で、効率よくビタミンB1を摂取するメニューとしてカレーが適していました。カレーを導入したことで、脚気は一気に減少します。

海軍カレーの特徴

海軍カレーは、その独自の特徴で知られる、興味深いカレーの一種です。主な海軍カレーの特徴は以下になります。

部隊などによって異なる

海軍カレーには、明確な定義はありません。海上自衛隊には複数の部隊が存在しており、それぞれの部隊でレシピが存在しているため、味も微妙に違いがあるのです。「海軍割烹術参考書」という明治 41 年に発行された書物のレシピに基づいているというのがベースにはなっています。

よこすか海軍カレーの定義

たとえば、よこすか海軍カレーの定義となるのは、まさに先述の「海軍割烹術参考書」に記載のレシピで作られていることです。また、サラダと牛乳をセットで提供することも定義に含まれる要素となります。見た目としては、昔懐かしい黄色いルーで、横須賀市内でのみ提供することが許されています。

海軍カレーを楽しむ方法

海軍カレーを楽しむ方法ですが、通常のカレーに比べると限られています。限定されているからこそ味わったときの感動もひとしおです。海軍カレーを楽しむ代表的な方法は、以下の3つになります。

海軍カレーは基地で楽しむことが可能です。レストランのようにいつでも楽しめるわけではありませんが、イベントなどが開催されたタイミングで食べられます。そこへ足を運ぶことで本格的な海軍カレーを味わえます。カレーだけでなく、イベントそのものを楽しみつつ、雰囲気とセットで楽しめるのでおすすめです。

自宅で楽しむ

海軍カレーは自宅で楽しむという方法もあります。自宅にて作った時点で、それは海軍カレーではないと思ってしまいがちですが、レトルト食品としても海軍カレーは販売されているものです。それを調理すれば、自宅にいながら本格的な海軍カレーを楽しめます。できたてには及ばないものの、非常に本格的な味わいが再現されるので十分満足できます。容易に入手できるため、お試しにピッタリです。

まとめ